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ミニカタログ:『煌 二大巨匠の競演』

『煌 二大巨匠の競演』
千年以上の歴史を有するきらめきの芸術傑作選
 
 絶世の輝きの世界へと誘う『煌―二大巨匠の競演』でご紹介する作品は、千年以上の歴史を有する高麗螺鈿の第一人者、安有泰氏と崔台文氏による、ぜひこの好機にご所蔵いただきたい絢爛たる傑作ばかりです。その美しさは無数の星が輝く銀河のよう。脈々と受け継がれる伝統技を極めた偉才ふたりが生み出す朝鮮の至宝を心ゆくまでご堪能ください。

 キラキラ光る夜光貝やアワビの貝殻を細やかに象った無数の吉祥柄。10世紀発祥の高麗螺鈿の魅力は淡い紫や緑、金色、パール色、薄紅など、角度によって味わいを変える虹色のきらめきにあります。長らくこの世界を牽引する偉才、安有泰氏と崔台文氏は数々の賞レースでトップの座を競い合い、互いに切磋琢磨してきた永遠のライバル関係にあります。追随する作家がまったく存在しない現状を踏まえますと、世界の頂点に君臨する二大巨頭の時代は今後しばらく続くことでしょう。実際に作品を間近でご覧ください。きっと恍惚のきらめきに未体験の感動が込み上げてくることと存じます。

 数々の伝統技を極め、それを自らのものへと昇華した両氏の技量は史上最高の域に達していると言っても過言ではありません。例えば、極めて薄い尖刀を研ぎ澄まし、一刀一刀、精神を集中させることによって、わずか0.1㎜程度に研磨した貝殻に線刻を施す毛彫り、極限まで磨き上げた貝殻に松葉や鳳凰の羽根など、美しい曲線に象る細切貝は究極の秘技。また、豪華絢爛たる『大鳳凰図座卓』や螺鈿絵画の真髄『馬九行久』の空間を生かした美意識は高麗時代の黎明期に見られる伝統と格式の構図です。

 何より、高麗螺鈿は富豪や権力者のステイタスでもあります。例えば、李王朝の王族や彼らに仕えた官僚だけに所持が許された高麗螺鈿箪笥『無限吉祥』や、日本の武士や豪商らが権力の証として所持した螺鈿が美しい文箱『牡丹孔雀』『宝珠鳳凰』などは選ばれし者だけが味わえた愉悦をご堪能いただける逸品です。それが世界的偉才の作品となれば、お手元に置かれる喜びは格別に違いありません。

 このほか、すべての作品が滅多にお目にかかれない大傑作ばかり。一つひとつの意匠には「貝の輝きが所持する貴方様も輝かせますように」との思いが込められており、お手元に置かれれば、ご尊家に多大な福徳が舞い込むことと存じます。私は不世出の偉才とたたえられるお二方と時代をともにし、新しい作品が発表される度に鑑賞できることを改めてたいへん喜ばしいことであると感動しております。ぜひ、神業が生み出した結晶に酔いしれてください。
 
 
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