葉小鵬:ようしょうほう(商品数:25件)
中国の人間国宝に限りなく近い名匠・葉小鵬氏。
類い稀なる彫刻技術は、金彫手《黄金の手》と尊ばれる。

経歴◆中国工芸美術師
◆浙江省工芸美術大師
◆浙江省工芸美術協会理事
◆温州市工芸美術工業協会副会長
超絶技巧と形容するにふさわしい、並外れた彫技を揮い、木に「生命」を宿してゆく―。
「滑らかな曲線と艶やかな柔肌を表現させたら、右に出る者はいない」と中国木彫界から絶賛され、現在、最も脚光を浴びる彫刻家こそ葉小鵬氏です。氏だけが持つ伝統と現代的な美が調和した作品はどのようにして生まれるのでしょうか。これまでの木彫家としての軌跡を辿ってみることにしましょう。

葉小鵬氏は1973年、中国浙江省・楽清の地で清代から200年以上続く、木彫名門一族「葉家」の六代目に生まれました。初代は楽清黄楊木彫の誕生に大きく寄与した葉承栄氏。四代目にして、祖父でもある葉潤周氏は日本の人間国宝にあたる中国国家級工芸美術大師の最高栄誉に浴した人物です。
4代目葉潤周氏。祖父の姿は手本であり、憧れでした(写真左)

この木彫界に燦然たる名を刻む偉才から薫陶を受け、幼少より彫刻に慣れ親しんできた葉小鵬氏。中国美術学院を卒業すると、わずか19歳にして本格的に木彫の道に入り、日本の伝統工芸士にあたる中国工芸美術師と、浙江省工芸美術大師に認定される快挙を達成しました。葉氏は「この頃には、葉家の伝統に現代的な感覚を取り入れた独自の作風を確立した」と語っています。
幼少より培われた彫技は木彫界に衝撃を与えました(写真右)


G20の公式会場で使用される屏風制作に携わるなど、国家が認めるほど数々の受賞歴を誇ります(写真上)

その後、2009年には『武聖』(封筒裏)が中国工芸美術学会で金賞を受賞。2015年には『印象江南』が第5届工芸美術精品博覧会にて金賞に輝くなど受賞を重ねます。これらの偉業は瞬く間に、中国上層部に知れ渡り、2016年のG20杭州サミットにて習近平国家主席と各国首脳が握手を交わす公式会見場の屏風を制作するまでに至りました。
温州都市報の新聞記事。金賞作品の『印象江南』とともに写る葉小鵬氏(写真右)

葉小鵬氏は木彫界の「金彫手(黄金の手を持つ名匠)」と尊ばれ、国家級工芸美術大師(人間国宝)に限りなく近いといわれています。今回ご紹介する作品は、弊社と長年お付き合いのある葉氏の全面協力のもと、傑出した彫技を尽くした名品のみを厳選。その価値は格段に高まるばかりで、今後は入手困難が予想されます。ぜひお手元に置いて作品を愛でながら、確かな所蔵価値をご実感ください。
琴や琵琶を弾き、笛を吹き鳴らし、高らかに歌い上げる姿を眺めるだけで、音色と風光明媚な水郷に佇んでいるようです(写真左)